先日、X(旧Twitter)を眺めていた時に、新米Webライターさんが「単価交渉はどれくらいのタイミングですれば良いですか?」というのを見かけました。
ということで、今回は単価交渉のタイミングについてつらつらと書いてみようと思います。
単価交渉のタイミングは
単価交渉のタイミングはズバリ「仕事の進行が定型化して報酬額が見合わないと感じた時」です。
「仕事の進行が定型化」「報酬額が見合わない」の2点に分けて伝えますね。
仕事の進行が定型化
お仕事を継続してある程度受けると、依頼を受けてから完了までの流れが定まってきます。
これを「仕事の進行が定型化」と名付けました。
お仕事を受けた直後、特に1回目に関しては勝手もわからないため、とても時間がかかります。
依頼の粒度がどの程度で来るのか、執筆のレギュレーション、文章の雰囲気など、実際にお仕事をして、クライアント様とやり取りをして初めて把握できることが多いですからね。
そのため、最初のうち(特に初回)は報酬額が割に合わないのが当たり前と考えましょう。
数をこなしているうちに、依頼から作業にすぐに入れるようになり、納品物(構成や原稿)のクライアントチェックで修正がほぼないようになってくるはず。
そうなったら、今の作業と報酬額が見合うか考えていいころ合いです。
自分の作業が型にはまってくるのはもちろんですが、修正がほぼないというのは重要な目安です。
「修正がない=やり取りが少ない=クライアント様の手を煩わせない」ということで、交渉材料にもなります(修正が多いうちから単価交渉すると継続を切られる可能性も)。
報酬額が見合わない
作業が定型化したら、報酬額が実作業と見合ってるかをチェックします。
報酬額が妥当かを判断するポイントについては下記記事で詳細に書いてありますので、そちらをご覧ください。
上記記事をざっくりとまとめると、報酬額が見合うかチェックするポイントは「時間」「専門性」の2点。
時間は依頼を受けてから納品までにかかるトータルの時間です。それに時給(自分で決めましょう)を掛け合わせて基本の報酬額を定めます。
それに、専門性(医療や金融といったジャンル、WordPressの操作などのソフトウェアスキル)の価値を加算して適正な報酬額を求めます。
専門性に対する具体的な金額もあなたが決めてOK。わからなかったら相場を検索してそれに合わせるのも良いでしょう。
今の報酬額が最終的に算出された報酬額に見合ってない場合は単価交渉を、見合っているもしくは、今の報酬額の方が高い場合はそのままにしておくのが良いと思います。
タイミングを見計らって単価交渉を
Webライターの単価交渉のタイミングについてお伝えしました。
まずは依頼を受けてから納品までの進行が定まるまでは、単価交渉せず依頼をこなしていきます。
仕事の進行が定まったら、全体にかかる時間と作業の専門性をもとに、妥当な報酬額を計算し、今の報酬額と照らし合わせて、足りてないなら単価交渉に踏み切ると良いでしょう。
その際、妥当な報酬額を計算した論理的な理由付けを提示することで交渉がスムーズになると思います。
駆け出しのころは単価が低く、早く単価アップしたくなるものですが、ぐっと我慢して良きタイミングで交渉して上手に単価アップしていってくださいね。
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