単価交渉する見極めにも!報酬額(見積もり)が妥当か判断する「2つ」のポイント

Webライティング

フリーランスで仕事をしていると、そのお仕事の報酬額が適正なのか判断するのが難しく感じる方もいるのではないでしょうか。
また、継続で依頼を受けている際に報酬アップの交渉をするべきかどうかも迷いますよね。
そこでこの記事では、報酬額(見積もり)が妥当かを判断する2つのポイントをお伝えします。
このポイントを押さえると単価交渉もスムーズになると思います。

そのお仕事の報酬は適正ですか?

フリーランスでお仕事をしていると、仕事内容に対してクライアント様から報酬を提示されて、納得できれば受注というケースが多いと思います。
特に仕事が短期間で工数(作業ステップ数)が少ないお仕事(Webライターや画像制作など)だとこのケースになりやすいと感じています。

この報酬を提示されるという形に対して、あなたはどうやって適正な価格であると判断していますか?

「価格がその相場だから」

これも1つの判断基準ですね。
働き始めて間もないころは自身のこともわからないので相場で考えるのはアリだと思います。

ただ、ある程度経験を積んで、自身の技量や作業スピードが掴めて来たらもう1歩踏み込んだ判断をしてみませんか?
次項では私が「報酬額が妥当か判断するポイント」についてお伝えします。

余談:技術職は見積もりを出すのが基本

ここでちょっとだけ余談をさせてください。
私は前職ではシステム開発の発注をする側もやっていました。

システム開発のような少し規模が大きなお仕事になると、依頼相手から見積もりを取ります。
見積もりには、「依頼に対してどのような作業があり、その作業ごとにいくらの費用になりますよ」というのが記載されます。

この見積もりから、発注する側が作業や金額が妥当であれば、発注するという流れになります。
先ほど挙げた発注側から報酬額を提示する形とは真逆ですね。

発注側、フリーランスのどちらも経験した身としては、受ける側から見積もりを出すのが正しい形だと感じています。
依頼に対しての作業量、対価というのは受ける側が出す方が正確でしょうから。

ただ、Webライターや画像制作などのスピードが求められるお仕事では、見積もりを取って依頼してというステップを踏むといたずらに時間を取られてしまいます。
そのため、今のように発注者が金額を提示し、納得する人が受けるという形になっているのかなと思います。

報酬額(見積もり)が妥当か判断するポイント

余談が長くなりました。すみません。
では、改めて私が「報酬額が妥当か判断するポイント」をお伝えします。

ポイントとなるのは下記の2つ。

  • 作業量
  • 技術料、知識対価

作業量

作業量はお仕事を完了するのに必要な時間です。
量とあるとWebライターなら何文字、画像制作なら何枚と考えそうですが、そうではないです。

なぜ時間なのかというと、これを時給と掛け合わせて金額を決めるからです。

作業時間×時給=報酬額

明確だと思いませんか?
時給の金額はあなたが決めてOK。あなたを1時間使うのにいくらかを決めましょう
私は時給1,000円としています。計算しやすいですし、これに対して不満に思うクライアント様も少ないので。
迷ったら、とりあえず私と同じ1,000円か最低賃金(全国平均や地域別)にしておくと安全だと思います。

ここからは少し具体的に話したいので、Webライターを例にお話をしますね。

「作業量はお仕事を完了するのに必要な時間」と書いたように、「完了する」が重要です。
作業時間を考えると、つい執筆する時間だけで考えてしまいがち。
そうではなく、事前調査、構成作成、執筆、見直し、画像選定など、そのお仕事に関する全ての仕事を完了するまでの時間で考えます。

まずは報酬額が「トータルの時間×時給」と同額か上回っていないと、報酬は妥当ではないということになります。
Webライターの報酬は文字単価で提示されることが多いので、最終的な想定文字数でトータルの報酬額を予想する必要があります。
ここは難しいですが、経験を積むことで精度が上がってくるので数をこなしましょう。

Webライターを例に書きましたが、どのカテゴリーのお仕事でも、この作業総時間と時給の掛け合わせの金額が報酬の基礎となります。
作業総時間の想定も経験が必要になりますが、常に意識して精度を上げることで妥当な報酬額の見極めもできるようになるでしょう。

技術料、知識対価

作業量と別で報酬に組み込みたいのが技術や知識に対する対価です。
ここを軽視するクライアント様も多く、またお仕事を受ける側もそれに慣れてしまいがちです。

技術や知識の例としては次のようなものがあります。

  • WordPress、Canva、Photoshopなど専用ソフトウェアの操作スキル
  • 金融や医療など専門知識

これらに関しては報酬に付加価値を付けて良いと考えます。
知識ゼロの人がやるには相当な時間がかかる内容に関して、その時間を短縮したという考えです。

付加価値の付け方は別途費用をもらう方法と既にある報酬に加味してもらう方法があります。
今回もWebライターを例に説明します。

記事の執筆に加えてWordPressへの入稿まで依頼された場合は追加費用を要求すると良いでしょう。
WordPressの入稿くらい無料でやって欲しいというクライアント様もいますが、「原稿をコピペするだけ」レベルの軽作業でない限り私は追加費用を要求します。
この場合は作業も発生しているので、先ほどの作業量による費用とWordPressを操作するという技術料を合わせた金額を提示します。

次に金融や医療など専門知識が必要なライティングの場合。この場合は文字単価を上げる(報酬に加味してもらう)ことで対応してもらいます。
この辺は割と浸透しているようで、専門系のライティングだと文字単価が高めに設定しているクライアント様が多いですね。

付加価値の付け方としてはこんな具合なのですが、非常に難しいのが、技術料、知識対価の金額。
これに関しては「自分の技術や知識に対して、このくらいの価値がある」と自身で決めるしかありません。
ある程度の幅を持たせてクライアント様によって多少上下してお互いの妥協ポイントを探るのが良いと思います。

見積もりを意識して適正価格での受注を

報酬額が妥当か判断するポイントをお伝えしました。
「作業量」「技術料、知識対価」の2点で考えて、自分の中に報酬額の基準を作っておくと良いでしょう。

ベースとなる時給、技術や知識への対価は自分で決める必要があります。
自由に決めて良いですが、あまり強気な金額を設定すると依頼の継続を打ち切られる可能性もあるので注意が必要です。

報酬額の基準を持っておくと、受けるお仕事に対して報酬額が妥当かどうかの判断ができます。
また、その基準から単価交渉すれば、論理的な理由を持って交渉が行え、クライアント様が納得できればスムーズに単価アップもできるでしょう。

この記事があなたが買い叩かれず、適正な報酬でお仕事できる助けになれば幸いです。

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